横浜FC、開幕2連勝の原動力は「継続」と「再現性」 ルキアンが語る強み
J2リーグが開幕してわずか2試合。横浜FCが早くも存在感を放っている。開幕節でテゲバジャーロ宮崎を1-0で下すと、第2節ではジュビロ磐田を3-1で撃破。再びJ1の舞台へ戻るためのロケットスタートを切った。
その舞台となったMUFGスタジアムには5万3973人のファンが集結。立ち上がりから横浜FCは高い強度と連係を見せつけ、磐田の最終ラインを終始脅かした。前線はルキアン、横山暁之、そして今季柏レイソルから期限付き移籍で加入した島村拓弥の3人が機能。島村はこの試合で移籍後初ゴールを記録し、チームの勝利に大きく貢献した。
エアコンなしで部屋を涼しくするならこの一台Airio Pro 島村は開幕2連勝について「監督も開幕から『ロケットスタート』と言っていた。宮崎も磐田も決して弱い相手ではないし、昇格に絡む良いチーム。そこに2連勝できたのは良かった。でもまだ36試合あるので気を引き締めて戦っていきたい」と冷静に語る。
横浜FCの強さの秘密は、須藤大輔監督のもとで積み上げてきた「継続」にある。今季のメンバー構成を見ると、百年構想リーグからの顔ぶれをほぼそのまま引き継いでいる。一方の磐田は先発に5人の新加入選手、ベンチからも3人の新戦力を投入し、秋葉忠宏新監督のもと新たなチームを作っている段階だ。
古巣・磐田を相手にPKを決めて今季初ゴールを挙げたルキアンは、その違いを明確に説明する。「新加入の選手が多いことがすべて良いわけではない。今までやってきたメンバー、監督と同じメンバーでやれるということは、信頼できている状態から質のところを高めていける」。まさに、理解度を土台にした攻撃の再現性が、横浜FCのアドバンテージになっている。
その兆候は百年構想リーグ終盤から表れていた。序盤こそ苦戦したが、最後の8試合は90分間無敗。うち6試合で90分以内に勝利し、ラスト5試合は5連勝を飾った。新シーズンもその流れを開幕2連勝でつないでいる。
ルキアンは須藤監督の志向する攻撃的なスタイルについて「どのサッカー選手も守備するサッカーはしたくない。みんな必死にトライして、再現される攻撃ができるようにやっていきたい。その上で大きな目標をこのサッカーで取りにいきたい」と熱く語る。
磐田戦では前線だけでなく、ウイングバックの新保海鈴と村田透馬も積極的に攻撃参加。中盤では高江麗央と山田康太が土台となり、安定感をもたらした。28分に鮮やかなFKで先制点を決めた高江は「みんな自信を持ってできていた。試合前から『ビビらずに自分たちのやることをやって、ボールをしっかり持ってやっていこう』と言っていた。それを全員でできた」と振り返る。
ただし、ボールを持つだけではJ2を勝ち抜けない。高江も「J2は強度も高い。走ったり球際のところで負けないことが必要」と認識。その土台があって初めて、技術や連係が生きる。磐田戦の横浜FCには、強度と自分たちのサッカーの両立を目指す姿勢がはっきりと見えた。
一方、磐田にとっては判定に不満が残る場面もあった。ダニーロと島村の競り合いで与えられたPK、そして後半アディショナルタイムに藤原健介が放ったFKがゴールラインを越えていたように見える場面だ。PKについてはIFAB競技規則第12条に基づき、守備側競技者がペナルティーエリア外で押さえ始め、エリア内でも継続した場合にPKが与えられる。藤原のFKはVARやゴールラインテクノロジーがない中での判定で、正確な判断は極めて難しかった。
ただ、判定だけで試合全体を語るのは適切ではない。横浜FCは多くの時間帯でチームとしての連係を保ち、前線から最終ラインまでが一体となってプレー。完成度の点で明らかに上回っていた。
開幕2連勝。まだ序盤だが、横浜FCが目指す「再現される攻撃」は確実に形になりつつある。J1昇格、そしてその先へ。須藤監督と選手たちの挑戦は、始まったばかりだ。
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