髙城昊紀、向かい風も吹き飛ばす13秒90!悲願の高校日本一「やっと優勝できた」/滋賀IH
高校アスリートの頂上決戦、インターハイ最終日。男子110mハードル決勝は、スタンドの熱気と強い向かい風が交錯する中で幕を開けた。
号砲とともに飛び出したのは、宮崎西のエース・髙城昊紀。中盤から力強くハードルをクリアし、他を寄せ付けない圧巻の走りを見せる。記録は13秒90(向かい風1.2m)。見事、悲願の高校日本一を手中に収めた。
夜間運転用メガネが今ドライバーに急増中ナイトライダー 「やっと優勝できた」。ゴール後、髙城の口からこぼれたのは万感の思いだった。彼は中学時代に全国王者(全中)となり、高校1年時には驚異の13秒68をマーク。しかし、その後の道のりは決して平坦ではなかった。2年時、古賀ジェレミー(東京)が13秒59の高校新記録で優勝する中、髙城は2位に甘んじた。さらに前回大会はケガに苦しみ、タイムレース決勝総合で19位とまさかの結果に終わった。
「右肩上がりだった1年」から「初めての肉離れで上がって下がってを繰り返した2年」を経て、迎えた高校生活最後の夏。その決意は前日から異彩を放っていた。予選でただ一人14秒を切る13秒93。そして決勝当日、約2時間前の準決勝でも、強い向かい風をものともせず13秒92をマークし、完全に優勝の流れを引き寄せた。
決勝の舞台でも、その強さは変わらなかった。2位には小木曽蒼真(中京大中京2)が14秒10、3位に淺内湧一朗(日大豊山2)が14秒11で続き、下級生の奮闘も光ったが、髙城のハードリング技術は別格だった。それでも本人は「追い風なら最低でも13秒5台は出したかったけど、ちょっと厳しかった」と貪欲。だがすぐに「優勝できたので良かったです」と笑顔を見せた。
5月のU20アジア選手権では、U20日本新で金メダルの古賀に次ぐ13秒24で銀メダルを獲得していた髙城。U20世界選手権への思いもあったが、「インターハイタイトルを取っていないのに行けないだろう」とこの大舞台に照準を合わせてきた。
念願のタイトルを手にし、競技生活は一区切り。今後は、自らの経験を生かせるスポーツドクターを目指し、大学受験に専念するという。高校陸上を「本当に波乱万丈でした。勉強との両立も大変でしたけど、終わり良ければすべて良し」と振り返った髙城。中学記録樹立から始まった輝かしい軌跡は、最高の形でフィナーレを迎えた。
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