織田翔希、9回157キロ連発の130球熱投!横浜が4季連続甲子園
大一番でエースが魂の投球を見せた。第108回全国高校野球選手権神奈川大会決勝、横浜スタジアム。横浜の織田翔希投手(3年)が先発し、9回130球を投げ抜き、被安打わずか1失点。11-1で桐光学園を破り、チームは4季連続の甲子園切符を手にした。
注目は終盤の球威。120球を超えた9回、織田は157キロを連発。スピードガン表示が「157→156→157」と刻まれるたび、スタンドはどよめきに包まれた。最後まで直球の勢いは衰えず、桐光打線を圧倒し続けた。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 実はこの日、村田浩明監督は当初、8回から2年生右腕・小林鉄三郎投手への継投を予定していた。足の状態に不安を抱えていた織田だが、本人が「マウンドは絶対に譲らない」と譲らなかったという。監督は苦笑いで「全く言うことを聞かなかった」と振り返る。ベンチでは小林に「今日は投げさせないからな」と冗談めかして言っていたそうだ。
ブルペンで待機していた小林も、エースの気迫に圧倒された。「試合が進むにつれてギアが上がっていた。終盤の投球は凄まじかったです」と目を輝かせる。準決勝・慶應戦では5回に足がつるアクシデントで降板しただけに、決勝での覚悟は特別だった。
織田の130球を受け止めたのは、2年生捕手の脇山魁音。全7試合でフルイニング出場し、計6人の投手をリードしてきた。「とにかく偉大。凄い投手です」と興奮気味に語る。個性豊かな投手陣をまとめる苦労も口にしつつ、織田の素顔も明かした。「オフの時には冗談を言って和ませてくれる。とにかく野球に真摯で頼りになる存在です」
横浜は織田だけで勝ち上がってきたわけではない。最速150キロ左腕の小林、林田滉生、二刀流の池田聖摩ら、他校ならエース級の投手が控える戦力の厚さも光った。それでも7試合51イニングでわずか5失点という驚異的な数字は、脇山の献身的なリードなくしてはあり得ない。
昨夏の甲子園は準決勝で県岐阜商に敗れ、春の選抜は初戦敗退。28年ぶりの夏の頂点を目指す横浜ナインは、このバッテリーを中心に聖地へ乗り込む。
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