DeNAドラ1小田康一郎、7月ファームMVP!野球脳とフィジカルの進化で掴んだ躍進
横浜DeNAベイスターズのドラフト1位ルーキー・小田康一郎が、7月のファーム月間MVPに輝いた。打率.317、得点圏打率.333、さらに出塁率.427と卓越した選球眼を発揮。5月半ばまでは打率2割にも満たなかった男が、ここにきて一気に覚醒したのだ。
村田修一二軍監督は「一年目としては、いまのところいい形で育ってきている」と手応え十分。春先に課題とされたフィジカル面も、スイングスピードと打球速度の向上でクリア。「必然的に長打も出てきている」と評価する。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon だが村田監督が最も注目するのは、小田の持つ『野球脳』だ。「野球小僧じゃないと出てこない感性。守りでも走塁でも、自分の言葉でイメージやニュアンスを説明できる。そういう人間が早く伸びてくる」と絶賛。ファームの中でも「状況判断が今一番できる子」と太鼓判を押す。
その真骨頂は8月9日の満塁ホームラン。苦手の左投手からスライダーを完璧に捉え、ライトネットに突き刺した。小田は「スライダーを狙ってた」と明かす。前の打者が死球を受けたことで、相手が真っ直ぐを避けると読み、変化球に絞ったという。村田監督も「打席で狙えるのは考える能力。狙う勇気は、思っていてもできない人が多い」と称賛する。
小田自身は「大学時代に一番成長した」と語る観察眼。試合中は常に全打者の配球をチェックし、状況や点差まで考慮する。満塁弾の打席でも、交代したピッチャーが得点圏で全打者に変化球を投じていたこと、左対左で自身が苦手とするスライダーが得意な投手であることから、可能性の高い球種を絞り込んだ。
守備でもこの観察眼は生きる。特にセカンドでは「バッターの気持ちになりながら、スイングの意図や凡打のパターンを先読みしてポジショニングを取る」と、まるでチェスのように先を読むプレーを心がける。その成果は16盗塁にも表れている。
しかし、考える力だけではプロの壁は越えられなかった。前半戦の苦闘を打破したのは、鈴木尚典コーチの指導による体力強化。マスコットバットを毎日振り続け、振る力を徹底的に鍛えた。「尚典さんだからこそ信じられた。同じ左打者で首位打者を獲った人の言葉は絶対正しい」と、フィジカル面の進化が思考力と噛み合い、パフォーマンスが跳ね上がった。
「アマチュアの考え方では足りなかった。フィジカルも考える力も、いろいろ噛み合ってきたからこそ、今ちょっとずつ上がってきている」と小田。一軍では先輩たちが活躍する中、横須賀で確実に階段を上るルーキーは、未来の主砲としての景色を見据えている。
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