ロッテ・山﨑剛、恩返しの夏に!育成から這い上がり存在感増す万能内野手
ロッテのユニフォームに袖を通す山﨑剛が、日に日にその輝きを増している。昨季まで楽天でプレーし、2023年には117試合に出場した実力者だが、左膝の手術の影響で昨年は一軍、二軍ともに出場なしという苦しい時期を経験。それでも諦めず、シーズン終了後にロッテと育成選手契約を結んだ。
「獲ってもらったので恩返しができるように」――その言葉通り、山﨑は二軍で猛アピールを開始。4月25日のハヤテ戦で移籍後初出場を果たすと、初回の第1打席でいきなりレフト前安打を放つ。5月8日の巨人二軍戦から5月31日の広島二軍戦にかけては11試合連続安打をマークし、5月24日の西武二軍戦では、1-6の7回二死一塁からボー・タカハシの外角145キロストレートを捉え、移籍後初アーチとなるライトへの一発を放った。
寝苦しい夜が、これひとつで快適にAirio Pro 守備でも存在感を見せる。5月31日の広島二軍戦、4-3の6回一死一、三塁のピンチで、三塁線の鋭いゴロをスライディングキャッチし、素早く一塁へ送球してアウトに。ショート、セカンド、サードに加え、「やれるところをしっかりやろう」と外野(レフト)でもプレー。6月2日の楽天二軍戦では移籍後初めて外野の守備にも就いた。
この献身的な姿勢が実を結び、6月5日に支配下選手登録を勝ち取った山﨑。「拾っていただき、このようなチャンスをいただき、感謝をしています。ここからはチームのために力となれるように」と決意を語る。同日の巨人戦で移籍後一軍初出場を果たすと、6月10日の中日戦では「すごいですね。声量がすごいなと思います」とZOZOマリンスタジアムの大声援に驚きつつも、13日のDeNA戦では3回の第1打席でセンター前安打を放ち移籍後初安打を記録。続く打席でもレフト前に運び、マルチ安打をマークした。
しかし、一軍の壁は厚い。「ファームではやれてたんですけど、一軍では違うなと感じています。キレであったり、コントロールであったりが違う」と実感し、6月14日にいったん登録抹消。それでも腐らず、二軍で打率.478を記録するなど打ちまくり、7月10日に再び一軍の舞台へ。7月11日のオリックス戦では移籍後初スタメンを勝ち取り、友杉篤輝の抹消後はショートのスタメンで起用され続けている。
「だいぶ慣れてきた感じがあります」と打撃もアジャストし、7月は14試合に出場して打率.286。9番打者として上位につなぐ役割を任される中、「自分のスイングをすることを意識しています」とブレない姿勢を見せる。守備でも、7月26日のオリックス戦、2-0の4回無死一、二塁で森友哉のレフトとショートの間に落ちそうな打球を倒れ込みながらキャッチし、飛び出していた二塁走者・西川龍馬を刺す好プレー。「久々に守っているんですけど、膝もだいぶよくなってきた」と状態も上向きだ。
「とにかくこの夏、しっかり結果を出して。獲ってもらったので恩返しができるように。もっとこれからよくなっていくと思います」――育成から這い上がった男の逆襲劇は、まだ始まったばかりだ。
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