井上尚弥が認めた弟・拓真の“変態”進化。那須川天心との再戦に熱視線
WBC世界バンタム級タイトルマッチ、井上拓真(30歳、22勝5KO2敗)vs那須川天心(27歳、8勝3KO1敗)のリマッチが、9月27日に東京・江東区のTOYOTA ARENA TOKYOで行われることが正式に決定した。23日には都内で「Prime Video Boxing 16」の公開記者会見が開催され、両選手が激突を前に早くも火花を散らした。
那須川は黒の高級車に乗って登場。集まったファンとハイタッチを交わしながらステージへ向かった。王者・拓真も同じく黒の高級車から降り立ち、緑のベルトを肩にかけ、サインを書くなどファンサービスを披露。壇上では左拳を握りしめ、鋭い表情をカメラに向けた。
会見で拓真は「天心選手はしっかり挑戦者決定戦をクリアしている。しっかりと返り討ちにしていきます。第1戦のように隙なく倒していく」と力強く宣言。一方の那須川は「あまり緊張感はない。舐めんじゃねぇよ。僕がちゃんと勝ち取って掴み取った挑戦権。前回とは違うところを見せる」とクールに返答。「このような言葉では表せない感情。安っぽくなってしまうのでコメントは特にないです」と、闘志を内に秘めたコメントを残した。
この会見で最大の話題となったのは、拓真の兄であり世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥の反応だ。尚弥は会見終了後に自身のXを更新。「拓真の成長は物凄い。自信を持つと人間これだけ変われるのかってことを証明してくれてる」と太鼓判を押した。続けて「と言うか今までは練習段階から限界突破する気がなかったような…。この2つを身につけた拓真のボクシングは変態で恐ろしい。。。」と、弟の急成長を絶賛。「井上拓真 vs 那須川天心 2 9月27日が楽しみ」と締めくくり、兄弟そろってこの一戦を心待ちにしている様子だ。
両者は昨年11月に初対決。那須川が左オーバーハンドで拓真の顔面を捉えるなど、序盤は優勢に試合を進めた。しかし中盤以降、拓真がボディーや右ストレート、アッパーで試合の主導権を掌握。3-0(116-112×2、117-111)の大差判定で拓真がベルトを奪取した。キャリア初黒星を喫した那須川はリング上で正座し、ファンに向かって頭を下げて謝罪する場面が印象的だった。
それからの両者の歩みも、この再戦をより熱くさせる。拓真は今年5月、東京ドームで元4階級制覇王者・井岡一翔と対戦。2度のダウンを奪う圧巻の完勝で初防衛に成功した。那須川は4月、元2階級制覇王者のエストラダと激突。初黒星からの再起戦を9回TKOで飾り、見事この挑戦権を掴み取った。
兄・尚弥に「変態で恐ろしい」と言わしめるまでに成長した王者・拓真。そして、リベンジに燃える挑戦者・那須川。9月27日、兄弟の絆と王者の誇りを懸けた因縁の一戦は、ボクシングファンならずとも絶対に見逃せない。
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