378億円タッカー、古巣カブスファンから容赦ないブーイング「全力尽くしたのに」
ドジャースのカイル・タッカー外野手が、敵地リグレーフィールドで衝撃的な“凱旋”を経験した。3日(日本時間4日)のカブス戦に「6番・右翼」で先発出場し、3打数2安打と結果を残したが、試合を通じて浴びせられたのは容赦ないブーイングの嵐。昨季まで在籍した古巣のファンから、まさかこれほどの“手荒い歓迎”を受けるとは誰が予想しただろうか。
試合前からすでに異様な雰囲気だった。タッカーの名前がアナウンスされた瞬間、リグレーフィールドは怒号に包まれ、打席に立てば地鳴りのようなブーイングが響き渡った。アウトになれば逆に大歓声。6回には鈴木誠也外野手の頭上を越えるヒットを放ち、懸命に二塁を狙ったが、鈴木の強肩によって憤死。無念の表情を浮かべるタッカーに対し、カブスファンは狂喜乱舞し、さらにブーイングを浴びせかけた。
夜間運転用メガネが今ドライバーに急増中ナイトライダー タッカーは昨季、アストロズからトレードでカブスに加入。105試合で打率.266、22本塁打73打点、出塁率.377、OPS.841、25盗塁と好成績を残し、チームのプレーオフ進出に貢献した。しかしオフにFAとなり、4年2億4000万ドル(約378億円)という大型契約でドジャースへ移籍。その決断が、シカゴのファンの心に火をつけたようだ。
FAでチームを去った選手へのブーイングは米国プロスポーツでは珍しくないが、タッカーは心を痛めた様子。地元放送局「スポーツネットLA」の取材に対し、クラブハウスで複雑な表情を浮かべながらこう語った。「ここでプレーするのは好きでしたし、向こうには本当に素晴らしい選手たちがいて良いチーム。だから、またここに戻ってきてプレーできるのは嬉しいことですし、楽しかったですよ」。その言葉の裏には、ファンからの冷たい反応に対する落胆がにじんでいた。
さらにタッカーは「昨年は全力を尽くしました。手の骨折やふくらはぎのトラブルを抱えながらもプレーし続けようとしました。すべてはファンのために再びプレーオフへ進出し、チームを助けるために自分ができる限りのことをやろうとしていたのです」と、自らの献身を強調。ブーイングの理由を理解しつつも、その裏にあるファンへの思いを吐露した。
試合はカブスが10-5で勝利。タッカー個人は結果を残したものの、チームは敗れた。古巣の地で味わった苦い経験は、彼のキャリアに新たな1ページを刻んだ。ドジャースファンはこの“凱旋”をどう受け止めるだろうか。次に対戦するとき、リグレーフィールドは再び嵐を巻き起こすのか、それとも…。
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