DeNA深沢鳳介、恩人との約束果たす3連勝!吉見スカウトに贈るウイニングボール
横浜DeNAベイスターズの右腕、深沢鳳介が東京ドームで熱投を見せた。2日に行われた巨人戦に先発し、6回途中1失点の好投で今季3勝目をマーク。プロ初勝利から負けなしの3連勝で、ファンのボルテージも最高潮に達した。
「ピンチをたくさんつくってしまったんですけど、(松尾)汐恩がよくリードしてくれて抑えることができました」と深沢。試合後は安堵の表情を浮かべたが、この3勝目には特別な思いが詰まっていた。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 実は深沢、7月5日のプロ初勝利直後のヒーローインタビューで、ウイニングボールを渡したい相手として「自分をプロの世界に導いてくださった吉見担当スカウト」の名を挙げていた。多くの選手が両親に記念球を贈る中、恩人である吉見祐治氏への思いを真っ先に口にしたのだ。
ところが、吉見氏はその申し出を「固辞」していた。理由は深い愛情ゆえ。「めちゃくちゃうれしかった。勝ったこともだし、そんなことまで言ってくれて本当にありがたかった。でもね、それは……『1勝目はお前を生んで育ててくれた両親に渡しなさい』と言いました。それで『俺には3勝目をくれ』って」と明かす。2勝目はすぐすぎるから、3勝目を、と約束を取り付けたという。
その“見立て”通り、深沢は初勝利の次の登板で早くも2勝目を完封で飾った。自宅でiPad越しに観戦していた吉見氏は「あんなに声を出したのは初めてだよ」と大喜び。そして迎えたこの日の3勝目。深沢は「ボールもらいました。渡します」と笑顔で東京ドームを後にした。ついにウイニングボールが吉見氏のもとへ届く。
2人の絆は深沢の高校時代にさかのぼる。専大松戸高時代、スカウト2年目だった吉見氏は「俺が惚れた選手。ホンマにこの選手がほしいって心から思えた」と熱視線を送り続けた。即戦力ではなかった右腕を粘り強く追いかけ、2021年ドラフト5位で獲得。その後、深沢はトミー・ジョン手術を経験し、育成契約に甘んじた時期もあったが、吉見氏はLINEやオフの食事で支え続けた。
「本当にいろいろな声を掛けてくださって支えてくださって、ありがたかったです」と深沢。そして最後にいたずらっぽく笑いながらこう言った。「泣いてくれてはいないみたいなので、泣かせるくらいの活躍を頑張ります」。
吉見氏にとって深沢は「息子みたいな感じ」。恩人との約束を果たした23歳の右腕が、これからどんなドラマを紡いでいくのか。目が離せない。
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