甲子園チア盗撮が悪質化!仙台育英教諭「注意喚起も限界」生成AI悪用も懸念
第108回全国高校野球選手権は3回戦真っ只中、熱い戦いが繰り広げられる甲子園のスタンドで、今また深刻な影が落ちている。ターゲットは、アルプス席で声をからして仲間を鼓舞するチアリーダーたち。悪質化・巧妙化を極める“盗撮行為”に、現場の引率教員たちは頭を抱えている。
15日に行われた仙台育英対拓大紅陵の一戦。三塁側内野席に現れた一人の男性が、帽子と頭巾で顔を隠しながら、スマートフォンのレンズを仙台育英応援席へ向けていた。異変に気づいた引率教員が「応援中の撮影はご遠慮ください」と注意喚起のボードを掲げても、男性はまったく意に介さず。最終的には他の観客が球場係員を呼び、直接注意を受けてようやくスマートフォンをしまったという。
これは高圧洗浄機と同等の強さで、電力不要BlastPro 問題はこれだけではない。近年は高性能カメラで隠し撮りする手口だけでなく、撮影した画像や動画を生成AIで加工し、さらなる悪用に及ぶケースも確認されている。盗撮の防止策として、ここ2~3年でチア衣装を野球部のユニホームに似た半ズボンスタイルに変更する学校も増えている。露出を抑えることで抑止力を狙うわけだ。
しかし、仙台育英は現在も「競技用チアリーディング衣装」のままで応援を続けている。同校チアリーディング部顧問の伊藤教諭はこう語る。「野球応援専用の衣装は特別に用意していません。現時点で変更する予定はありませんが、今後の状況に応じて対応が変わる可能性はあります」。その上で「教員ができるだけ多く付き添い、周囲を警戒して注意を促しています。生徒には単独行動を避けさせ、集団で動くよう指導しています」と、まさに自衛策に徹するのが現状だ。
注意ボードの掲示や声かけ、集団行動の徹底――被害を未然に防ごうと教員たちは奔走するが、根本的な解決はまだ遠い。最後は観客一人ひとりのモラルに委ねられているのが実情で、伊藤教諭の表情にも苦悩の色がにじむ。熱戦の陰で、いまだ解決の糸口が見えない盗撮問題。この夏、甲子園はもう一つの課題にも直面している。
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