ハマの番長・三浦大輔、投手なのに打撃でギネス記録!長尺バットの秘密
「打席に入れば一人の打者」。そう語るのは、横浜DeNAベイスターズでエースとして通算172勝を挙げた“ハマの番長”こと三浦大輔さんだ。投手ながら、プロ2年目の1993年から引退した2016年まで毎年ヒットを積み重ね、「投手による24シーズン連続安打」というギネス記録を樹立した男の、打撃へのこだわりは並大抵のものではなかった。
その秘密は、バットにあった。三浦さんは、ミズノのトップクラフトマン・名和民夫さんによるバット削りの実演イベントで、自身が現役時代に愛用したバットへのこだわりを明かした。通常、投手は84~85センチの短めのバットを選ぶことが多い中、三浦さんはなんと長距離バッターのように長めの86センチをチョイス。重量も890~910グラムと、現在の主流からすると重めのものを選んでいたという。
エアコンなしで部屋を涼しくするならこの一台Airio Pro なぜ長いバットを選んだのか。三浦さんは笑顔で茶目っ気たっぷりに「投手が打席に入ったらやっぱり球が怖いので。遠めに立っても当たるように長く、と。そんな気持ちですよ」と明かす。その裏には、「自分が振りやすいバットで塁に出られればチャンスが広がり、結果的に点が入れば、投手である自分自身が楽になる。チームの勝利に少しでも貢献できるように」という、現役時代から変わらぬ勝利への執念があった。
また、バットの素材や形状にもこだわりが光る。グリップはなだらかで握りやすい「タイカッブ型」を採用し、素材は現在主流の硬いメープルではなく、打感が柔らかいホワイトアッシュを選択。さらに、見た目へのこだわりも忘れなかった。「バットに焼き(焼いて木目を出す加工)を入れるのも、特に反発が変わるわけでもないが、単純に見た目のカッコよさで入れていました。プロ野球は見られる商売ですし、子どもたちに少しでも憧れをもってほしいと思っていましたから」。
イベントでは、名和さんが子どもたちに「木製バットは、手元に届いた時に100%の力が発揮できる道具ではないとダメなんです」と、職人としての誇りを語る場面も。三浦さんも「少年野球のお子さんたちが使うのは、金属バットが多いと思いますが、バットが出来上がるまでに職人さんがああやって丁寧に、丹精込めて作ってくれたものであることがわかってもらえたら。子どもたちも道具を大事にし、愛着が持てると思います」と、道具を大切にする心を次世代に伝えた。
投手でありながら、打撃でもギネス記録を打ち立てた“ハマの番長”。その裏には、自分自身の打撃スタイルを追求し、道具にまでこだわり抜いた男の美学があった。
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