10歳の久保建英、バルサ初日に見せた“保護者級”の弟思いに恩師も混乱
東京五輪準決勝で日本代表がスペインと激突する大一番を前に、久保建英の知られざる“原点”が明らかになった。彼のバルセロナ時代をすべて知る恩師、マルセル・サンス・ナバーロ氏が当時の記憶を語っている。
マルセル氏は2008年から2020年までバルセロナのカンテラで指導し、現在は徳島ヴォルティスのコーチを務める。久保が10歳でラ・マシアにやってきた日、彼は7人制部門のディレクターとして、家族の生活面もサポートしていた。
エアコンなしで部屋を涼しくするならこの一台Airio Pro 「タケを見た時、その才能に何の疑いもなかった」とマルセル氏は振り返る。加入2年目からコーチとして指導した彼は、そのタレント性を即座に見抜いた。「バルサにふさわしいレベルにあった」と断言するほど、プレーの判断やリズムで周囲と違いを見せていたという。
言葉の壁や文化の違い、学校環境の変化にもかかわらず、久保は数ヶ月でスペイン語でチームメイトと会話を始めた。「あまりうまく話せなくても積極的にコミュニケーションを取って、自分のところにボールが来るよう要求していた」と、その適応能力の高さに感嘆する。
しかし、マルセル氏の記憶に最も強く刻まれているのは、加入初日の出来事だ。家族がオフィスで生活の打ち合わせをしている最中、10歳の久保はまるで“保護者”のように振る舞ったという。「弟を誰が拾いにきてくれるのか」「弟のサッカーの練習はちゃんとできるのか」と、弟の心配ばかりを次々に質問。通訳を介してどんどん質問を続ける姿に、マルセル氏は「私はお母さんとタケ、どっちと喋っていいんだろうか…」と混乱したという。
「その場にいた弟はイスを2つ並べて寝ていたが、タケは恥ずかしそうにもせず、どんどん質問してきた。その光景は今でも忘れられない」と、当時の少年の一面を懐かしむ。
現在の久保について、マルセル氏は「キャリアは本当にうまくいっている。レアル・マドリーに行っても成長していて、彼の決断やしていることすべてを誇りに思う」と語る。もしバルサに残っていたらトップチーム昇格の確率は非常に高かったとしつつ、「彼の夢はもう一度バルサに戻ってプレーすることだと思っている」と断言した。
マジョルカでの活躍を経て、さらなるステップアップを目指す久保。マルセル氏は「新シーズンもこれまでやってきたことを継続してほしい。ハイレベルな環境にもしっかり適応し、さらなるステップアップをしていってほしい」とエールを送る。
10歳の少年がラ・マシアで見せた、弟を思いやる優しさと驚異の適応力。その原点を知れば、東京五輪のピッチで躍動する“タケ”の姿が、より一層輝いて見えるはずだ。
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