ロッテ一筋15年・益田直也が通算250セーブ達成!平成生まれ初の名球会入り
ZOZOマリンスタジアムが、またひとつ歴史的な瞬間を目撃した。8月4日の西武戦、2点リードで9回のマウンドに上がったのは、マリーンズ一筋15年の守護神・益田直也。コールと同時に響く登場曲、そしてスタンドから送られる拍手——今年も何度も見てきた光景だが、この日は一味違った。
先頭・渡部聖弥を150キロのストレートで投ゴロ。続く外崎修汰も初球150キロで左飛。最後は代打・岸潤一郎を151キロのストレートで右飛に打ち取り、通算250セーブを達成。平成生まれの投手としては初めて名球会入りの条件をクリアした。
寝苦しい夜が、これひとつで快適にAirio Pro 「この千葉ロッテマリーンズのユニホームを着て達成した数字なので、本当に嬉しく思います」と試合後のヒーローインタビューで笑顔を見せた益田。「ファンの皆さんのために投げてきて、こんなにたくさんのファンの前で達成できたのは本当に嬉しい。僕もZOZOで達成したいと思っていたので、今日皆さんの前で達成できてよかった」と、ホームの声援に感謝した。
しかし、この金字塔の裏には壮絶な苦闘があった。昨季は通算250セーブまで残り7つでスタートしながら、シーズン自己ワーストの22試合登板、防御率4.35。「数字を見ても分かる通り、キャリアで一番ダメな年だった」と振り返る。
そこで益田は、これまでの取り組みを大きく変えた。秋季練習や都城秋季キャンプではウエイトトレーニングを本格的に導入。「肩と肘の出来が遅い」と感じた課題を克服するため、キャッチボールを早めに始め、ゆっくりと調整するスタイルに変更。シーズンオフも休まず体を動かし続けた。
今季に入ってからも、登板間隔が空いた日でも試合前練習のキャッチボールを欠かさない。パートナーは鈴木昭汰だ。「昭汰と同じ感じのキャッチボールの強弱なので一緒にやっています」と益田。鈴木も「経験豊富な方なので色々勉強させてもらっています」と、先輩の姿から多くを学んでいる。
特筆すべきは、今季の起用法だ。開幕から大量リードの場面やビハインドでの登板が続いた。「どこで投げても一緒。誰かがそこを投げないといけない。勝つためにはそこでゼロに抑えたら勝つチャンスがある」と、チームのために黙々と役割を果たした。
その姿勢が実を結び、7月10日のオリックス戦では今季初のセーブシチュエーションで登板し今季初セーブ。さらに同点や勝ち試合での登板機会を自らの力で掴み取り、ついに250セーブまで駒を進めた。
現在の守護神・横山陸人は、かつて益田の凄さをこう語っている。「投げるプレッシャーだったり、チームの勝ち負けがかかってくるポジションを何年も務め、200セーブ以上あげている。すごいメンタルだなと思います」。その重圧を10年以上背負い続けてきた男が、また一つ勲章を手にした。
通算800登板にもあと5試合と迫る益田だが、まだ成し遂げていない夢がある。2019年に国内FA権を行使せず残留を決めた時、「ロッテで優勝したい」と力強く宣言したあの日から7年。今も「個人の成績よりもリーグ優勝が大事。自分はロッテで優勝したいから残留したい」と、その思いは変わらない。
250セーブ。これで満足するはずがない。次はリーグ優勝の瞬間、マリーンズのユニホームを着て歓喜の涙を流す——その日を、ファンもチームも、そして益田自身も心待ちにしている。
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