サミソニ・トゥア「フィジカルで止める!」豪州戦へ闘志むき出し
日本代表に強力なフィジカルモンスターが帰ってきた。サミソニ・トゥアが、8月8日に東大阪市花園ラグビー場で行われるオーストラリア代表との2連戦初陣に先発出場する。12番インサイドCTBに座を射止めた182センチ、108キロの巨体が、相手ディフェンスを粉砕しにいく。
「ジャパンファースト。しっかり身体を張る。目の前に誰がいるかは関係なく、自分は自分です。フィジカルを活かして頑張りたいです」
これは高圧洗浄機と同等の強さで、電力不要BlastPro トゥアは流ちょうな日本語でこう宣言した。トンガから来日して10年以上。日本代表としての誇りを胸に、体を張る覚悟はできている。特に警戒する相手として名を挙げたのは、オーストラリアが誇る13番、アウトサイドCTBのジョセフ=アウクソ・スアリイ。強くしなやかな突破役を前に、トゥアは不敵な笑みを浮かべる。
「僕たちのディフェンスをする。フィジカルで、止めます!」
今回の代表復帰は、今年6月のデビュー以来、実に1年ぶり。宮崎合宿中には「嬉しいです。また戻ってこられて」と喜びを語った。故障に泣かされた雌伏期間があったが、エディー・ジョーンズヘッドコーチからは「(身体は)どうですか」と励ましのメールが届いていたという。
復帰後は余計な体重を削り、切れ味を取り戻す作業に着手。実直に課題をこなす勤勉さも評価ポイントだ。転機は2020年、当時所属していた現ドコモレッドハリケーンズに、元ニュージーランド代表のTJ・ペレナラが加入したこと。ワールドカップ2度出場のレジェンドの習慣に倣い、早朝練習を始めたことで身体が引き締まり、充実のシーズンを送れた。現在は浦安D-Rocksの一員として、同じリーグワンで戦うペレナラとは「ファミリーでご飯に行きました」と今も交流が続く。早起きからの鍛錬は31歳の今も続けている。
チームは15-42で敗れたフランス戦の反省から、この2週間、FW陣のモールとWTBのハイボールキャッチ改善に取り組んできた。トゥアも大外のスペースへボールを運ぶ意識を徹底的に植え付けられてきた。準備は整った。あとは花園のピッチで、その成果を示すだけだ。
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