西武、本拠地ベルーナドームで熱中症対策システム実証実験開始
埼玉西武ライオンズが本拠地とするベルーナドームで、熱中症対策の新たな一手が動き出した。株式会社ニフコが28日、同球場で熱中症対策システム「NETSZERO(ネツゼロ)」の実証実験を開始したと発表。これまでにも環境測定は行われていたが、今回のシステム導入でさらにきめ細やかな安全管理が可能になる。
「NETSZERO」は、省電力で無線通信を行う測定センサーをドーム内10カ所に設置。温度、湿度、WBGT(暑さ指数)値をエリアごとに自動計測し、遠隔地のパソコンやスマートフォンからリアルタイムで確認できる仕組みだ。例えば、スタンドの一部が特に暑くなっている場合、管理者はすぐにそのエリアの空調を強めるなど、状況に応じた迅速な予防策を打てる。測定データは蓄積・グラフ化されるため、将来的なリスク分析や空調管理計画の見直しにも活用できるという。
冷房ゼロで涼しいミニギアAirio Pro このシステムはすでに神奈川県横須賀市立学校70校に本格導入されており、東京都大田区や宮崎市など複数の自治体や学校法人、企業でもトライアルを実施中。教育現場や職場で人々の健康・安全を守ってきた実績が、プロ野球の舞台でも生かされることになった。
ベルーナドームは屋根付きのスタジアムとはいえ、夏場の高温多湿は避けられない。観戦に訪れるファンにとっても、熱中症は深刻なリスクだ。今回の実証実験は2026年7月からスタートし、同年9月頃の本格導入を目指す。配線工事が不要で取り付け・取り外しが容易な設計も魅力で、シーズン中の運用に柔軟に対応できる。
規定値を超えた際には管理者へアラート通知が飛ぶほか、日々のチェックリストを自動作成する機能も搭載。選手はもちろん、球場で働くスタッフや観客の安全を、データで守る体制が整いつつある。西武ファンにとっては、暑い夏の観戦がより安心して楽しめる環境づくりが進んでいる。今後の本格導入が待ち遠しい。
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