スクバル、わずか38日でメジャー復帰!最新ナノスコープ手術の衝撃
2年連続でサイ・ヤング賞に輝くドジャースのタリク・スクバル投手が、驚異的なスピードで戦列に戻ってきた。5月6日に左肘の遊離体除去手術を受け、わずか38日後の6月13日にメジャー復帰。その裏には、従来の関節鏡よりはるかに細い「ナノスコープ」を用いた最新手術法があった。スポニチ本紙の単独取材に応じたスクバルは、その詳細を自らの言葉で明かした。
「リスクが高いとは全く感じなかった。世界最高の外科医(大谷翔平の右肘手術も手掛けたニール・エラトロッシュ医師)が“安全な手術だ”と言ってくれたからね。約5週間でメジャー復帰できたし、今までで一番いいくらいの感覚で投げられている。本当に大成功だった」
夜用眼鏡が運転手の間でますます人気になるナイトライダー 手術を決断したきっかけは、医師からの提案だったという。「君の場合は特殊なんだ」と告げられたスクバル。通常、肘の遊離体は深い位置にあるが、彼の場合はごく浅い場所にあり、腫れも最小限で済むと判断された。「非常に珍しいケースだから、この遊離体を取り除けばすぐに戻れると言われた。それだけ聞ければ十分だった」と振り返る。
実際の手術は全身麻酔で行われ、時間は約1時間から1時間半。「とても短くてシンプルだった。遊離体を取り除いて終了。それだけだった」という。驚くべきは回復の早さだ。手術から10~12日でほぼ普通の状態に戻り、2週間後には肘の引っかかりも腫れもほぼ消えた。通常、この種の手術では復帰まで3カ月、早くても6週間はかかるケースが多いが、スクバルはその半分以下の期間でマウンドに戻った。
「2週間で普通の状態に戻ったのはもちろん驚いたよ。でも医師は“保守的な見積もりだ”と言っていたから安心していた」と笑顔を見せる。
この新技術の詳細について、レイズのアスレチックトレーナー兼鍼灸師の福田紳一郎氏は「メジャーリーグでこの手術を受けた最初のケース。将来的には“スクバル・スコープ”と呼ばれる可能性もある」と解説する。従来の関節鏡は直径約4ミリと鉛筆ほどの太さだったが、ナノスコープは1.9ミリと注射針ほどに細く、視野も格段に向上。傷口は従来の半分で、患部に流し込む水の量も65%削減され、術後の腫れを大幅に抑えられる。
「液体量削減、腫れ軽減、早期回復、早期コンディショニングという連鎖が起き、回復時間は従来の約半分。今後、メジャーリーグでは間違いなく使われていく」と福田氏は普及を確信する。
一方、スクバル自身は「僕は表面近くに遊離体が1つあっただけ。多くの選手はもっと深い場所にあるから、この手術が全ての選手に影響するとは思わない」と冷静だ。それでも「もし新しいトレンドになれば素晴らしいこと。誰かに聞かれたら自分の経験を話すつもりだ」と語り、今後の発展に期待を寄せた。
8月1日にトレードで加入したドジャースで、スクバルの左肘は今、最高の状態を取り戻している。最新医療が生んだ奇跡の復活劇は、野球界に新たな選択肢を提示したと言えるだろう。
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