西武が若林楽人を緊急呼び戻し!リーグ優勝へ執念の金銭トレード
埼玉西武ライオンズが、かつて自軍で輝いた男を再び呼び戻した。巨人から金銭トレードで移籍した若林楽人外野手が30日、本拠地ベルーナドームで入団会見を行い、約2年ぶりの復帰を果たした。現在リーグ2位の西武だが、首位ソフトバンクとの差は5.5ゲーム。3位日本ハムには0.5ゲーム差まで迫られ、まさに正念場を迎えている。
なぜ西武は、わずか25か月で若林を再び手元に引き寄せたのか。その背景には、外野陣の緊急事態がある。今季、6月まで首位を快走していた西武だが、7月に入り成長著しかった長谷川信哉外野手が左手有鈎骨骨折、FA移籍1年目でチームを牽引していた桑原将志外野手も左腹斜筋肉離れで戦線離脱。主力が相次いで倒れたのだ。広池浩司球団本部長は「外野の主力に怪我が出ている事情がある。早く、今すぐにでも活躍してほしいのが本音」と、即戦力としての期待を隠さない。
エアコンなしで部屋を涼しくするならこの一台Airio Pro 若林は2020年ドラフト4位で西武に入団。1年目の開幕直後から抜群の身体能力を発揮し、5月までリーグ最多の盗塁数をマークする活躍を見せた。しかし、5月30日の阪神戦で守備中に左膝前十字靭帯損傷という重傷を負い、その後のプロ人生に影を落とした。2024年6月に松原聖弥外野手との交換トレードで巨人へ移籍。移籍直後にはDeNA戦でサヨナラ打を放つ勝負強さも見せ、昨季は自己最多の86試合に出場し打率.241、3本塁打16打点9盗塁を記録した。今季は開幕1軍入りしたものの振るわず、5月27日以降はファーム暮らしが続いていた。
それでも西武は、28歳の若林に“スピード”だけではない価値を見出している。広池本部長は「非公開のデータでは、現在でも試合中にかなり速いスプリントタイムが出ている。プロ入り直後のスピードは凄かった。残念な怪我があったが、その後のMAXのところには戻せると理解している」と期待を込める。さらに「数字には表れなくても、彼が風を吹かせ、プレーでムードを変えられる選手であることは、我々が一番よく知っている」と、闘志あふれるキャラクターへの信頼も口にした。
会見で若林は「西武は優勝する可能性が十分ある位置にいる。優勝したい気持ちが本当に強い」と力を込めた。一方で「正直、移籍直前はあまりいい状態だとは思っていなかった。いい状態なら1軍にいたと思う」と現状を冷静に分析。「それでも、これから1軍のスピードをイメージして準備する。気持ちが入っているので変わってくる」と、環境の変化がもたらす効果に期待を寄せる。
シーズン中の若林獲得は、7年ぶりのリーグ優勝への執念の表れだ。広池本部長は「今は2位だが、首位に少しずつ差を開けられているし、下から追ってくるチームもある。歯を食いしばらないと上に行けない」と危機感をあらわにした上で「若林自身に物凄く期待しているが、若林の加入によって刺激を受ける他の外野手たちにも期待したい思いで決断した」とチーム全体の活性化も狙いにあることを明かした。
かつて在籍した男の復帰が、チームに再び火をつけるか。若林の快足と闘志が、終盤戦のライオンズを救う鍵となる。
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