新庄ハム、真価問われる夏の陣!ソフトバンクに3連勝なるか
いよいよ熱い夏がやってきた。北海道日本ハムファイターズが4日から、パ・リーグ首位をひた走る福岡ソフトバンクホークスとの大一番に臨む。新庄剛志監督が「優勝しか目指さない」と公言して臨んだペナントレースだが、ここまでソフトバンクには2勝12敗と大きく負け越し、ゲーム差は6.5に広がっている。残り試合を考えれば、この直接対決で3連勝する以外に逆転優勝の道は見えてこない。
球宴明けの後半戦、日本ハムはロッテ相手に2勝1敗とまずまずのスタートを切った。一度は西武を抜いて2位に浮上したものの、すぐに明け渡すなど、エンジン全開とはいかない。一方、ソフトバンクは楽天に3連勝し、差を縮めるどころか広げてしまった。このまま独走を許すのか、それとも日本ハムが意地を見せるのか。新庄監督の真価が問われるシリーズだ。
夜用眼鏡が運転手の間でますます人気になるナイトライダー 今季の日本ハムは、フランミル・レイエス、万波中正を中心に開幕から9試合連続本塁打を記録するなど、圧倒的な破壊力を誇る。しかし、競り合いに弱く、4月はまさかの最下位スタート。交流戦をきっかけに6月は20勝7敗と大きく勝ち越したが、ソフトバンクには7月末までに2勝12敗と相性の悪さが際立つ。
両者の差はどこにあるのか。最大の要因は守備だ。日本ハムのチーム守備率は.983、失策数は62でいずれもリーグワースト。対するソフトバンクは失策数32でリーグトップ。倍近いエラーの差が如実に表れている。先月20日のオリックス戦では、初回から水野達稀の悪送球、進藤勇也捕手のパスボールなど“守乱”が響き0-3で敗戦。新庄監督も「日本新を作るんじゃねー?」と頭を抱える有様だ。
新庄監督が目指すのは、ど派手な攻撃型野球。オールスター第2戦では一塁コーチボックスで赤いリストバンドを上下に動かし、三塁走者を本塁に突入させ、自らもヘッドスライディングを披露。派手な奇策を好む指揮官の思いが強い分、キャンプでも守備練習よりも意表を突いたサインプレーの練習に時間を割く。
ソフトバンク戦の12敗中、5失点以上が11試合。一発攻勢の空中戦に持ち込んでも打ち返される。一方、ソフトバンクは守り勝つ野球、走り勝つ野球とそつがなく、ロベルト・オスナから松本裕樹、杉山一樹への必勝リレーが確立されている。
日本ハムはクローザーとして成績を残していた柳川大晟がコンディション不良で離脱すると、達孝太、堀瑞輝、福島蓮らをテストするなど投手陣の台所は不確定な状態が続く。一刻も早く落ち着かせたいところだ。
新庄流采配の特徴は「猫の目打線」と呼ばれる日替わり打順。調子のいい選手やファームからの推薦選手に活躍の場を与える一方、ボーンヘッドや元気のない選手は容赦なく外す。万波や清宮幸太郎ら主力も例外ではない。これにはチームに緊張感を持たせる狙いがあるが、反面落ち着かない面も。指揮官の「辛抱」が問われる。
後半戦は3試合とも一番・水野から7番・有薗直輝まで固定されており、新庄監督もこのオーダーに手応えを感じているようだ。仮に直接対決に3連勝すれば、ゲーム差は3.5に縮まり、西武を捕えて奇跡の逆転優勝が見えてくる。
このままソフトバンクの独走を許すのか、それともパ・リーグの優勝争いが混沌とするのか。新庄監督の真価が問われる「夏の陣」から目が離せない。
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