松坂大輔が恩師・渡辺元智さん追悼「覚悟を持つ」言葉が生んだ春夏連覇と250球
元西武のエースで、現在はスポニチ本紙評論家として活躍する松坂大輔さん(45)が18日、自身がキャスターを務めるテレビ朝日系「報道ステーション」に生出演。15日に81歳でこの世を去った、母校・横浜高校の恩師・渡辺元智元監督との熱い思い出を振り返った。
松坂さんはこの日、甲子園を訪れての現地取材後、大阪・ABCテレビのスタジオから出演。「本当に人に伝える言葉というのをすごく大事にされていた方。練習中に声を荒げることはほぼなかったですし、監督さんの思いが言葉に乗るっていうんですかね。心に響く言葉というのをたくさん、かけてもらいましたね」と、穏やかだった恩師の姿を目を細めて語った。
夜用眼鏡が運転手の間でますます人気になるナイトライダー 今も胸に刻まれている忘れられない言葉がある。「栄光よりも挫折。成功よりも失敗、勝利よりも敗北から学びなさい」。この教えを松坂さんは「“覚悟を持つ”という言葉の意味ですね。この言葉の意味を身をもって知るのが2年生の夏ですね。神奈川の準決勝で負けた時、自分の覚悟が足りなかったと感じた試合なんですけど。ここでの挫折を、僕は3年の時の春夏連覇につなげることができたんじゃないかと思います」と、自らの高校野球人生と重ね合わせた。
さらに、横浜入学直後の1年生の頃から続けていたという、渡辺さんへのマッサージのエピソードも飛び出した。「マッサージをするっていうのは、握力強化のトレーニングも兼ねているんですけど。その時になにげない会話、“今日はどうだった?”とか“最近どうだ?”とか“監督は昔、こうだったんだよ”とか、なにげない会話をすることが毎日だった」。練習以外の時間にも、監督室で交わされた何気ない交流こそが、松坂さんの心に残る宝物だった。「そのなにげない会話に愛があって、非常に思い出深い。すごくいい時間を過ごさせてもらうことができました。いまだに忘れないですね」と、目を潤ませた。
そして、高校野球ファンなら誰もが知る伝説の250球。3年夏の甲子園、準々決勝のPL学園戦で延長17回を一人で投げ抜いたあの偉業の裏にも、恩師との日々があった。「(マッサージの)おかげもあって、3年生の時は監督に“痛い”と言わせるぐらい握力も強化されて、250球を投げましたけど、おかげさまで握力が落ちることなく最後まで投げ切ることができました」。まさに、日々の“なにげない”積み重ねが、日本中を沸かせた奇跡の投球を支えていたのだ。
松坂さんの言葉の一つ一つに、渡辺元智監督への変わらぬ敬愛と感謝の念がにじんでいた。高校球児だったあの日々が、今もなお松坂大輔という男の中心で息づいている。
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