村上宗隆が23号同点ソロ!故郷・熊本へ届けた一打、大谷超えMLB1年目日本人最多へ
ホワイトソックスの村上宗隆(26)が、またやってくれた。現地7月29日(日本時間30日)、本拠地シカゴでのヤンキース戦。初回に4点を先制され、打線は6回までわずか1安打と沈黙。絶体絶命のムード漂う中、村上が8回に放った一発が試合をひっくり返した。
1点差に迫った直後の8回、1死で打席に立った村上。ブラックバーンが投じた初球、低めのカーブを豪快にすくい上げると、打球は中堅左の最前列へ一直線。23号同点ソロが弾んだ瞬間、本拠地のファンは総立ち。右手を掲げ、興奮のるつぼと化したスタンドをあおるように指先を揺らした。「ある程度(カーブは)頭に入っていたし、反応して打つことができた」と、落ち着いた表情で振り返った。
冷房ゼロで涼しいミニギアAirio Pro この一発は、単なる同点弾では終わらない。村上にとって特別な意味を持つ一打だった。故郷の熊本が先日、最大震度7の地震で大きな被害を受けた中、前日には「こういった時こそ少しでも力になれるように頑張りたい」と被災者に向けてメッセージを発信。インスタグラムでも「朝から心苦しいニュースでびっくりしています。自分の命を第一に行動してください」と訴えていた。その思いをバットに込めて振り抜いた結果だった。
試合はその後も一進一退。4-5で迎えた延長11回、タイブレークの走者として出塁した村上は、2死三塁の場面で相手捕手のけん制悪送球を誘い、同点のホームイン。流れを引き寄せると、延長12回の末にチームがサヨナラ勝ち。ウィル・ベナブル監督は「語り尽くせないよ。全体的に見ても素晴らしい内容だった」と興奮冷めやらぬ様子で賛辞を送った。
この23号は、ドジャース・大谷翔平がエンゼルス時代のメジャー1年目(2018年)に記録した22本を上回り、MLB1年目の日本人選手として歴代最多に王手。さらにブルージェイズ・岡本和真の24本にも1本差に迫った。村上は「大谷さんは23歳で(海を)渡り、僕は(もう)26歳でプロ9年目。そこはプライドを持っている」と自負をのぞかせる。
また、この一打で今季の日本人選手の合計本塁打数は92本に到達。昨季の91本(大谷55、鈴木32、吉田4)を抜き、歴代最多となった。
村上は2016年4月、九州学院2年生の時に熊本地震を被災。自転車で帰宅中に最大震度7の揺れに襲われ、避難所となった学校の体育館で被災者の手助けに尽力した経験を持つ。ヤクルト時代のプロ3年目からは本塁打1本につき熊本城復旧に寄付する活動を続け、今季は新たに寄付プロジェクト兼ブランド「Beve(ベベ)」を設立。社会貢献の幅を広げている。
「これで負けると勝つとでは全然違う。凄く良かった」。昨季まで3年連続100敗以上だったチームをア・リーグ中地区首位に引っ張る村上。故郷への熱い思いを胸に、この日も変わらぬ姿勢でバットを振り抜いた。
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