菅野智之、初回2被弾も動じず!日本投手単独トップ12勝目
ロッキーズの菅野智之が、まさに“ベテランの風格”を見せつけた。現地8月11日、敵地フェニックスでのダイヤモンドバックス戦に先発した菅野は、初回にいきなり2発のソロ本塁打を浴びながらも、その後はまったく動じることなく6回を6安打2失点にまとめ、今季日本投手単独トップとなる12勝目をマークした。
試合は初回から波乱の幕開け。菅野は1死からキャロルに右中間へ先制ソロを許すと、2死からはマルテにも同じく右中間へソロ本塁打を被弾。さらに続くアレナドには三塁打を浴び、一気に失点の危機を迎えた。しかし、ここからが菅野の真骨頂。マキャンを空振り三振に仕留めてピンチを脱すると、2回以降はまったく違う投球を見せる。多彩な球種を駆使し、連打も長打も許さず、ダイヤモンドバックス打線を沈黙させた。
エアコンなしで部屋を涼しくするならこの一台Airio Pro 菅野は自身の投球を「良い投球ができた。ある程度ゲームプラン通り」と振り返り、初回の2被弾についても「ちょっと(球が)甘く入っただけ」と涼しい顔。2回以降の修正について「球種などの選択は間違っていなかったので、投げミスしないことを心がけた」と、経験に裏打ちされた冷静さをのぞかせた。
この試合で特に注目を集めたのが、今季初対戦となった1番・ヌートバーへの対応だ。5回1死、カウント1―2から投じた真ん中低め95マイル(約153キロ)の直球がボール判定されると、菅野は帽子を叩いて即座に「ABSチャレンジ」を要求。判定はストライクに覆り、見逃し三振を奪った。菅野はヌートバーを3打数無安打に封じ、完全に仕事をさせなかった。
粘りの投球に打線も応え、6回に同点に追い付くと、7回に勝ち越し。チームは3対2で勝利し、菅野に今季12勝目が転がり込んだ。この白星で、ドジャース・山本由伸の11勝を抜き、日本投手単独トップに浮上。日本投手の12勝以上は、昨年の山本に続き延べ34度目となる。
地区最下位に沈むロッキーズにあって、菅野の安定感は際立つ。今季21試合に先発し、5回以上を投げて3点以下に抑えた試合は実に14度。チーム勝利数47のうち、4分の1以上を一人で稼ぎ出している。36歳の右腕は「僕みたいなタイプは地道に対策を練って、それをいかに体現できるか。ゲームプランを大事にしつつ、柔軟性で対応できるか」と語り、経験値の高さを存分に発揮している。
なお、日本投手のシーズン最多勝利は、2008年にレッドソックスで18勝を挙げた松坂大輔。16勝は野茂英雄が3度、ダルビッシュ有が2度、黒田博樹、岩隈久志、前田健太が1度ずつ。15勝はカブス・今永昇太と松坂、岩隈が記録している。菅野の快進撃は、この偉大な記録にも迫ろうとしている。
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