ボンバー中澤佑二、娘2人がラクロス日本代表!親子3人で五輪金メダルへ
「ボンバー」の愛称で親しまれた元サッカー日本代表・中澤佑二さん(48歳)の娘2人が、ラクロス日本代表として世界の舞台に立つ。姉・中澤こころ選手(24歳)と妹・中澤ねがい選手(22歳)は、今月東京で開幕する『世界ラクロス女子2026東京』で悲願の初メダルを狙う。
姉のこころ選手は日本ラクロス界が誇る絶対的エースで最強のレフティーアタッカー。妹のねがい選手は走攻守3拍子揃ったミッドフィルダーとしてチームを牽引する。2人を支えるのが、父・佑二さんだ。現在は大学のラクロス部でヘッドコーチを務めながら、代表コーチの資格取得を目指している。
「中澤家の子育てに“褒めて伸ばす”はない」と語る佑二さん。しかしそのスパルタ指導は、娘たちの成長を誰よりも信じる愛情の裏返しだ。親子3人が見据えるのは、2028年のロサンゼルス五輪。ラクロスは120年ぶりに正式種目として採用され、日本は世界ランキング4位とメダル獲得も射程圏内だ。
「いちばん良いのは、家族3人とチームが一丸となって試合でメダルを獲ること。家族共通の思いだと思う」とこころ選手。佑二さんも「俺は同じピッチにいたいだけ。指導者としていたいよね」と目を輝かせる。
姉・こころがラクロスを始めたきっかけは中学入学時。佑二さんは「『ラクロスをやる』って言うから、中澤家は『何?ラクロスって?』ってなった」と振り返る。サッカー選手の子どもというレッテルを避けるため、父はあえてサッカーを勧めなかったという。姉を追うように妹・ねがいもラクロス部に入部し、高校進学後は父も指導に加わるようになった。
「サッカーの練習をラクロスに落とし込んでいるだけ。全部サッカー」と佑二さん。ゴールに向かう動きやパスの受け方、マークの外し方など、意外な共通点が多いという。娘たちは父の指導のもと、大学進学とともにアメリカへ留学。親元を離れ、異国の地で姉妹2人暮らしをスタートさせた。
留学のきっかけは、こころ選手が17歳、ねがい選手が15歳の時にU19日本代表に選出されたこと。日本代表は22チーム中5位と好成績を収め、こころ選手はチームトップの23得点を挙げて大会ベスト10にも選出された。しかし、アメリカの強さを目の当たりにし、「これじゃ勝てない」と感じたという。
「アメリカが異常に強かった。異常に走れた」と佑二さん。その経験が姉妹をアメリカ留学へと駆り立てた。「自分で突き進む力はついた気がする」とねがい選手。こころ選手も「いちばん得たのは、ゴールに向かう姿勢。どんなに強いディフェンスでもこじ開けなきゃいけない」と成長を語る。
昨年夏の世界大会では、姉妹揃ってフル代表として出場。強豪オーストラリアとの3位決定戦では、日本の12得点のうち姉妹2人で6得点を奪う大活躍を見せた。しかし、延長戦で1点を奪われ惜しくも敗退。試合後には悔し涙を流す姿もあった。
「勝てると思った試合だった」とねがい選手。こころ選手も「全体的にすべてが少しずつ足りなかった。気持ちも技術も、練習の内容も、みんなの志も」と振り返る。あの悔しさから1年。リベンジの舞台となる世界ラクロスで、日本は悲願の初メダルを狙う。
「やるからには優勝を目指さないと。どこと戦っても勝つ気でいかなきゃいけない」と佑二さん。こころ選手は「チームでいちばん点を取る」と宣言し、ねがい選手は「全部に対して勝ちたい」と力強く語る。
父の思いは確かに娘たちに受け継がれている。かつて日の丸を背負い世界と戦った「ボンバー」が、今度はラクロスのピッチで、娘たちと共に五輪の夢を追いかける。

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