涙の理由は「うれしさか悔しさかわからなかった」G大阪・福岡将太が語る30代初の大ケガとリスタート
ガンバ大阪のセンターバック、福岡将太が30代で初めて味わった挫折を乗り越え、新たな一歩を踏み出している。今季2月の名古屋グランパス戦で左ハムストリングを肉離れ。特別シーズンのほとんどをリハビリに費やし、戦列に戻ってきたベテランは、自身の感情と向き合いながら「リスタート」をテーマに掲げる。
「気づけば涙が流れていて…それがうれしさなのか、悔しさなのかわからないっていう感情になったのは初めてでした」。そう振り返るのは、チームがACL2を制覇した瞬間のこと。ピッチの外からDAZNで見届けるしかなかった自分を、素直に受け入れられなかったという。「チームが優勝したのに、初めて素直に喜べない自分もいた」と明かす。タイトルの喜びと、戦力になれなかった悔しさが交錯した複雑な胸の内を、福岡は包み隠さず語った。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 復帰後はオーストリアキャンプを経て、痛めた箇所に違和感なく過ごせたものの、「頭のキレや瞬発的なプレーのキレが、リハビリ中にリセットされてしまった」と実感。特に明神智和監督のもとで継続される「前に、前に、ラインを上げる」サッカーに対し、自分の中にまだ怖さがあるとも認める。「後ろに広大なスペースがあることや、センターバックの守備範囲の広さに慣れていかなきゃいけない」と、現状を冷静に分析する。
それでも、福岡は前を向く。オフには家族の故郷・沖縄で3回目となる『石垣島サッカークリニック』を開催。子供たちに「真剣に取り組むからこそ楽しめる。意味がない練習なんてない」と伝え、自らもクタクタになるまでボールを蹴った。「子供たちの成長スピードに触れて、自分も負けていられないと思った」と笑顔を見せる。
「過信ではなく自信を持って進む」と語る福岡。30代で初めて味わった大ケガをどう乗り越え、厳しいセンターバック争いを勝ち抜くのか。そのリスタートが、今始まっている。
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