スポナウ スポーツニュースを今すぐ、まとめて
サッカー

アルゼンチンファンがW杯決勝の再試合をFIFAに要求、署名7万9000件も実現は困難か

公開 2026年7月23日
アルゼンチンファンがW杯決勝の再試合をFIFAに要求、署名7万9000件も実現は困難か

2026年北中米ワールドカップ(W杯)決勝戦の余波が、今もなお波紋を広げている。FIFAランキング1位と2位が激突した頂上決戦は、延長戦の末にスペインが1-0で勝利。アルゼンチンの連覇を阻み、スペインは2010年南アフリカ大会以来4大会ぶりの王座に輝いた。しかし、アルゼンチンファンの間では「あの判定は不公平だった」という声がくすぶり続け、ついに再試合を求める署名活動が始まった。

署名を立ち上げたのは、アルゼンチンファンのジセラ・サンチェス氏。オンライン署名サイト「Change.org」でFIFAに決勝の再試合を要求している。その主張は「審判の判定が一方のチームを有利にし、試合の流れを歪めた」というもの。ただ、スペインラジオ「COPE」やスペイン紙「マルカ」によると、具体的な証拠は提示されていないという。それでも、署名は日本時間7月23日時点で7万9000件以上の賛同を集めており、ファンの怒りの大きさを物語っている。

問題の試合を裁いたのは、スラヴコ・ヴィンチッチ主審。アルゼンチンのMFエンソ・フェルナンデスがDFパウ・クバルシへの危険なタックルで2枚目のイエローカードを受けて退場となったシーンなど、判定に疑問を抱くファンは少なくない。さらに、試合終了後には両チームの選手やスタッフによる乱闘騒ぎが発生。アルゼンチンDFナウエル・モリーナがスペインのMFロドリにパンチを見舞ったとも伝えられ、FIFAはこの暴力的行為を含めた調査を開始。関与した選手やスタッフには出場停止処分の可能性も報じられている。

しかし、再試合の実現は極めて困難だ。スペインメディア「COPE」は「現実的に決勝戦の再試合を求めるのはいささか楽観的すぎる」と一蹴。FIFAの規定は非常に厳格で、再試合が認められるのは「12人目の選手を出場させたり、2枚目の警告を出した選手を退場させないといった競技規則に対する意図的な違反」が認められた場合のみ。誤った得点の取り消しやオフサイドの判定ミス、不当なカードの提示といった審判の判断ミスは、あくまで主審の権限に属するものであり、試合をやり直す正当な理由にはならないという。

物議を醸しているのは、むしろアルゼンチン側の暴力的な行為だ。判定への不満だけで再試合を要求するのは道理が通らないとの声も上がっている。W杯決勝という大舞台で沸き起こったこの騒動。ファンの熱い思いは理解できるが、現実の壁は厚い。再試合が実現する可能性は限りなくゼロに近いと言わざるを得ない。

今、あなたにオススメ