「もっと変わらないといけない」新キャプテン藤原健介、開幕戦ドローに感じた責任と磐田の進化
「最後は足が棒みたいになってたので。気持ちで走ってという感じです」。後半アディショナルタイム、自陣からのロングフィードに抜け出した藤原健介は、ゴール目前で力尽きた。新キャプテンの一撃で勝利を掴み取る——ヤマハスタジアムの期待を背負った決定機は、無情にもゴールを逸れた。
2026/27シーズンのJ2開幕戦。ジュビロ磐田は開始20秒、太田龍之介が先制点を叩き込む完璧なスタートを切った。しかし後半、ブラウブリッツ秋田に追いつかれ、1-1のドロー。ホームで勝点3を逃した。「これだけ最高の雰囲気を作ってくれたサポーターに勝利を届けられなかったのは本当に悔しい」。藤原の言葉には、自ら試合を決める場面があったからこその悔しさが滲む。
冷房ゼロで涼しいミニギアAirio Pro 後半開始直後にはペナルティエリア外から狙ったシュートが枠を外れ、終了間際のビッグチャンスもモノにできなかった。「決めないといけない場面が2点あった。キャプテンマークを巻いている立場で、ああいったシーンを決めないといけない」。鼓舞するだけでなく、勝敗を左右する場面で結果を残す——22歳のキャプテンは、そこまでを自身の責任として受け止めている。
それでも、藤原は確かな手応えも感じていた。「いや、変わったなと思いましたから」。昨季は秋田にシーズンダブルを許した磐田が、新体制の下で秋田の強度を真正面から受け止め、最後までファイトし続けた。秋葉忠宏監督が掲げる「ジュビロのDNAを呼び覚ます」というスローガンは、開幕戦のピッチに確かに息づいていた。
だが、藤原の視線はさらに先を見据える。「52位(J2・J3全体で32位)だったので、変わらないとおかしい。サポーターの皆さんもそれを期待していると思うので、もっと変わらないといけない」。変化を評価する一方で、それを当然のスタートラインと捉える。
次の課題は明確だ。秋田のロングボールに対する競り合いやセカンドボールの回収では互角に戦えたが、その先で上回れなかった。「セカンドボールを拾ったときに、もうちょいサイドに散らせれば自分たちのボールになる時間を増やせた」。強度で負けない——その上で、技術と判断で相手を上回るクオリティが、新生磐田の次のステージへの鍵となる。
中盤の心臓部でプレーする藤原自身が、そのキーワードを体現する存在だ。「もっともっとできる。次は必ず勝って、サポーターに勝利を届けたい」。変化の先を見据える新キャプテンが、磐田をどこへ導くのか。その戦いは、まだ始まったばかりだ。
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